上野為二の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
上野為二という名は初代とその名を襲名した二代目があります。
初代上野為二は人間国宝にもなっているため、高値で買い取られる傾向があります。
ネットオークションでの上野為二の着物の相場を調べてみると約5万円程度でした。
ただし、ネットオークションは参加者によって大きく価格が変動するので、高値で売れるとは限りません。
また、初代と二代目のものが混在しているためあくまで、目安と考えてください。
上野為二の着物を売るのなら、着物買取店に無料査定してもらう事をおすすめす。
着物買取店は、専門知識が豊富な査定員がその価値をしっかりと鑑定してくれます。
また、宅配や訪問買取りに対応している所が多いので大変便利です。
上野為二の着物を高値で売るコツ
上野為二氏の着物は美術価値も高いので、なかなか中古市場でも出回らない貴重な着物です。
なので、1点だけでも高値が望めます。
初代は京友禅の人間国宝なので買取り価格も高値になる可能性があります。
間違いなく上野為二の作品だという証として、「落款」があります。
この落款を確認すれば、ホンモノだと分かるのですが、前述の通り、上野為二という名前には初代と二代目があります。
初代は人間国宝ですので、二代目より、さらに高値が予想されます。
問題は、初代の落款と二代目の落款は非常に似ているために、素人にはなかなか区別がつかない事です。
お手元の上野為二作品を売るのなら、落款の鑑定に関しても深い知識がある査定員がいる着物買取り店がおすすめです。
上野為二の着物を買取りに出すならバイセルがおすすめ
もし、自宅に上野為二の着物があるのなら専門知識豊富なバイセルに依頼するのがおすすめです。
理由は以下の通りです。
上野為二の着物の特徴
上野為二氏は明治34年に生まれ、昭和時代に活躍した染色家です。
上野家は京友禅の名家と知られており、父である上野清江氏から京友禅が持つ繊細で優雅な作風を学んだと言われています。
上野為二氏が他の染色家と違うところは、美術の知識を染色でも活かしていることです。
日本画家の西村五雲のもとで日本画を学び、さらに関西美術院で洋画の知識を学び、そして父・清江氏の指導で芸術性を高めつつ新たな染色を発展させていきました。
日本画と洋画の知識と経験で出来上がった、大胆な構図で独特の芸術性が活かされた模様や1枚のアートのように見える訪問着は美術品としての価値も大きいようです。
上野為二氏は新たな技法を発展させるために、京友禅と加賀友禅を加えてできあがった京加賀と呼ばれる技法を修業しました。
京友禅は元禄時代に考案された染色で、刺繍や絞り、金箔などが施される京都の伝統芸能品です。
一方、加賀友禅は絵画調の手書き染色で、自然や古典などが主なモチーフとなり、多彩な配色が使われる石川県金沢市の伝統工芸品になります。
京加賀は加賀友禅の絵画調で自然描写を意識した柄、さらに京友禅の持つ独特な繊細さが活かされた手描きの技法なのです。
上野為二氏の作品は1つのアートのように完成度が高く、着物1枚に創造性やストーリー性を感じさせ、多くの着物ファンを魅了しています。
力強い構図でありながら、繊細さも兼ね備えることで独創的な世界観をつくり上げているのでしょう。
昭和30年には人間国宝に選ばれ、友禅界では初の重要無形文化財に指定されました。
なお、上野為二氏は二代目として上野為治を名乗っていました。
そして、三代目にあたる上野忠夫氏とその妻である上野街子、忠夫氏の息子で為二氏の孫である上野真氏が上野家の伝統を引き継いでいます。
真氏は現在、二代目上野為二氏を襲名し、現在は創作活動を行っていることで知られているのです。
ネットオークションでは初代と二代目の作品が混同して販売されている場合があり、呉服屋でも同様の間違いがあることもあります。
しかし、真氏の作品はサインや落款が初代のものと異なるため、それらで確認することが可能です。
なお、真氏の作品は茶屋辻模様という図柄が多く、特殊な糊で下絵をなぞることにより、友禅染では隣り合う色が混ざりにくいようになっていることも特徴的です。
一方、初代・為二氏の糊伏せは細い糸を塗ったようなほど繊細な仕上がりとなっています。
特に人間国宝の初代上野為二の着物は高値での買取りが期待できます。
上野為二の着物買取りまとめ
今回は人間国宝である初代上野為二と二代目についてでした。
やはり初代と二代目の買取りの価格は異なるので注意が必要です。
見分けが難しいのでリサイクルショップなどに査定してもらうのはおすすめできません。
着物に詳しい査定員がいるかどうかが分からないからです。
その点、着物買取り店なら経験豊富な査定員がその価値を見極めてくれるので安心です。
査定に出す際は、証紙も忘れずに添えておくとさらなる高値がのぞめます。