上野為二の着物の中古価格は、ネットオークションでは5万円程度

まるで絵画のような上野為二氏の着物は、どのくらいの相場で買取が可能なのでしょうか。
着物買取の手段にはたくさんの方法がありますが、ネットが主流となる現在ではネットオークションを活用して着物を欲しい人へ売ることが可能です。
ネットオークションは競り合いが特徴的なので高額買取にも期待できますが、現在の相場は約5万円程度のようです。
ただし、これはネットオークションで上野為二氏の着物を売った場合の相場です。

ネットオークションでは相場の変動も大きいので、正当な価格で売り合い場合にネットオークションでの売却は向いていないと言えます。

上野為二の着物の特徴

上野為二氏は明治34年に生まれ、昭和時代に活躍した染色家です。
上野家は京友禅の名家と知られており、父である上野清江氏から京友禅が持つ繊細で優雅な作風を学んだと言われています。

上野為二氏が他の染色家と違うところは、美術の知識を染色でも活かしていることです。
日本画家の西村五雲のもとで日本画を学び、さらに関西美術院で洋画の知識を学び、そして父・清江氏の指導で芸術性を高めつつ新たな染色を発展させていきました。

日本画と洋画の知識と経験で出来上がった、大胆な構図で独特の芸術性が活かされた模様や1枚のアートのように見える訪問着は美術品としての価値も大きいようです。

上野為二氏は新たな技法を発展させるために、京友禅と加賀友禅を加えてできあがった京加賀と呼ばれる技法を修業しました。
京友禅は元禄時代に考案された染色で、刺繍や絞り、金箔などが施される京都の伝統芸能品です。

一方、加賀友禅は絵画調の手書き染色で、自然や古典などが主なモチーフとなり、多彩な配色が使われる石川県金沢市の伝統工芸品になります。

京加賀は加賀友禅の絵画調で自然描写を意識した柄、さらに京友禅の持つ独特な繊細さが活かされた手描きの技法なのです。

上野為二氏の作品は1つのアートのように完成度が高く、着物1枚に創造性やストーリー性を感じさせ、多くの着物ファンを魅了しています。

力強い構図でありながら、繊細さも兼ね備えることで独創的な世界観をつくり上げているのでしょう。
昭和30年には人間国宝に選ばれ、友禅界では初の重要無形文化財に指定されました。

なお、上野為二氏は二代目として上野為治を名乗っていました。
そして、三代目にあたる上野忠夫氏とその妻である街子、忠夫氏の息子で為二氏の孫である上野真氏が上野家の伝統を引き継いでいます。

真氏は現在、二代目上野為二氏を襲名し、現在は創作活動を行っていることで知られているのです。
ネットオークションでは初代と二代目の作品が混同して販売されている場合があり、呉服屋でも同様の間違いがあることもあります。

しかし、真氏の作品はサインや落款が初代のものと異なるため、それらで確認することが可能です。
なお、真氏の作品は茶屋辻模様という図柄が多く、特殊な糊で下絵をなぞることにより、友禅染では隣り合う色が混ざりにくいようになっていることも特徴的でしょう。

一方、初代・為二氏の糊伏せは細い糸を塗ったようなほど繊細な仕上がりとなっています。

上野為二の着物を高値で売るコツ

上野為二氏の着物は美術価値も高いので、なかなか中古市場でも出回らない貴重な着物です。
なので、1点だけでも高値が望めます。

高級品なので傷や汚れがあると価格が下がってしまうことがあり、また二代目の真氏の作品が混同している場合もあるので正確な査定が求められるでしょう。

着物専門買取業者では出張買取や宅配買取にも対応しており、着物の関して豊富な知識を持つ鑑定士が査定を行うので、上野為二氏の着物も正確な価値で買い取ってくれます。

大量買取に対応した着物専門買取業者もあるので、着物を売りたい時はぜひ活用してみましょう。