白鷹御召の買取り相場はオークションではいくらなの?
白鷹御召の着物が不要になったら、売ることを考えてみましょう。
白鷹御召をネットオークションで売るケースだと、中古の最高値は12万円で買取りされています。
逆に最安値は3,100円で、価格の幅がかなりある事が分かります。
もっとも白鷹御召の出品は三年間で30件以下なのでこれらの数字はあくまで目安です。
白鷹御召を高値で売るのなら、着物への知識が豊富な鑑定士がいる着物買取店に見てもらうと良いです。
こういったお店は無料で査定してくれるので、査定額に満足なら売ることを考えてみましょう。
鷹御召の特徴を徹底解説
白鷹御召の特徴は板締めによる絣付け技法です。
亀甲や蚊絣、十字絣などあっさりとした模様でつくられている織物です。
御召とは、御召ちりめんという生地で仕立てた着物の総称のことですが、全体に波うったかのような細かなシボがあるのが魅力となっています。
織りの中では最も高級とされている正絹を使った織物で、湯もみによる鬼シボは独特な風合いを見せながらも、単衣などさらりとした着心地になっています。
もともとは白鷹紬から発展したものですが、昔は着物通が憧れる最高級の着物でした。
参考:白鷹紬買取り
【板締めの技法】
- ブナの薄い板に溝を掘り、そこに糸を何層にも重ねて巻き付けてボルトを締めあげます。
- 染め舟という台にのせ、熱した染料を上からかけていきます。
- 板と板が重なった部分には染料が入り込まず、染料が通る溝の部分にだけ染まるようになっています。
- この「ぶっかけ染め」という工程はおよそ1時間かけてかけ続けます。
板締めが終わると織機にかけられ、強撚糸を織り込みながら柄合わせを行っていきます。
細かい作業になるので、1日に織り進める長さはおよそ20~30㎝です。
この技術を持つ後継者は年々少なくなっており、織元は続いていても新たな白鷹御召が世に出る頻度は少なくなっていきます。
織りあげる工程も全て手織りで一反一反丁寧に仕上げていくので、1ヶ月にわずかな反数しか生産されない貴重な織物なのです。
白鷹御召は雪国の織物なので、本来は冬用の真綿紬など温かい織物が主流になるのですが、涼感やシャリ感のあるお召しものです。
時代背景をひもとくと、上杉鷹山の養蚕奨励を期に生産されるようになったと言われています。
白鷹御召を高値で売るコツ
細かな文様と繊細なシボが特徴の白鷹御召は、徳川家をも認める価値のある高級織物です。
そんな白鷹御召をできるだけ高く売るには、証紙または購入時に付いていたものと一緒に査定に出すと良いです。
また、白鷹御召の価値が十分に分かる着物買取店に売るのもおすすめです。
着物買取店であれば出張査定や宅配買取りなどの依頼もできるので便利です。