南部茜染の買取り相場はオークションではいくらなの?
南部茜染の着物を売るのなら、買取り相場のチェックは必須です。
ネットオークションで南部茜染を売る場合を調べてみると、中古の最高値は、木綿の袷が150,000円です。
最安値は長襦袢が1,000円からあり、品物によって価格差が激しい事が分かります。
もちろんこれらの数字は目安に過ぎません。
南部茜染を高値で売るのなら、南部茜染だけでなく着物全般への知識が豊富な着物買取店にお願いするのが安心です。
店は無料で査定するので、買取り額に満足なら売る事を考えてみましょう
南部茜染の特徴を徹底解説
南部茜染の産地は、岩手県盛岡市や下閉伊郡岩泉町、西磐井郡花泉町です。
紫根や茜を染料に使い染めていることから「南部紫紺染」とも呼ばれています。
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明確な起源は明らかにされていませんが、この地方では奈良時代から紫根や茜が自生しており、歴史ある織物として受け継がれてきました。
付近の山野で良い紫根が採取できることからこのような手法が生み出されたと言われています。
1789~1801年までの江戸時代(寛政年間)に幕府への献上品に用いられたことをきっかけに南部紬の存在が広く知られました。
色彩の美しい模様の織物として知られていますが、着物や帯だけでなく夜具地や座布団なども生産されています。
現在は盛岡市に所在する藤田家が布染の伝統を維持し、糸染は下閉伊郡岩泉町に住む八重樫家が受け継いでいるようです。
このように南部茜染は、伝統ある手法を絶やさないために新しい世代へ継承しながら今もなお作品を作り続けているのです。
【南部茜染の染色方法】
南部茜染は紫草の根や茜の根、ハイノキ科の灌木からとれた灰汁が主な染料です。
後染では、布地に青花で下絵を描き入れて木綿糸で「縫い巻絞り」「竹巻き」などの手法で絞っていきます。
染液につけて染めたら、糸をほどき湯のしします。
一方先染とは、糸を灰汁につけ、天日で乾燥させる作業を3回繰り返した後、豆汁にも3回同じように繰り返す作業です。
そこから本染で染液に5~6回程度つけて陰干しして、手機で織っていきます。
南部茜染は一つひとつ丁寧に手で絞って模様を作っていくため、普遍的で不思議な風合いを出すことができる織物です。
染料に使われる茜が古いと綺麗に染色されないのですが、南部地方では現在、茜がどんどん減ってきており、非常に貴重な植物となっているようです。
そんなわずかな茜を採取して今でも絞り染めが行われているということを知ると、より一層高価のある織物だという見方になってきます。
落ち着きのある色味と絞りの素朴さは天然染料ならではの魅力と言っても良いのではないでしょうか。
南部藩、今の岩手県の献上品として重宝されていた染め物です。
南部茜染を高値で売るコツ
南部茜染を高値で売るためには、できるだけ品質状態を良く保つことだと言えます。
南部茜染は絞り染めなのでシワがついてもあまり目立ちませんが、汚れや黄ばみには注意が必要です。
また、その価値が分かる買い手を選ぶ事も高く売るコツの一つです。
着物買取店なら着物に造詣の深いプロの鑑定員が丁寧に査定してくれるのでおすすめです。
このような業者は宅配での買取りや訪問査定にも対応しているので忙しい方にも人気を博しています。