むら田の着物の中古価格は、ネットオークションでは56,000円程度

古くから結城紬をはじめ、呉服専門に扱うむら田の着物を持つ方も多いでしょう。
もう着物を着ない方は保管よりも着物好きに使ってほしいと考えて売る人もいますが、そこで気になるのが相場です。

売る手段として手軽なネットオークションの場合、むら田の着物の平均相場は約56,000円となっています。
ただ注意してほしいのが、この相場はネットオークションでの価格なので、ほんの目安にすぎません。

着物の正しい相場ではないので、着物買取には少し不向きな売却方法と言えます。

むら田の着物の特徴

むら田は1830年代、文政年間に創業された呉服屋です。
初代の利八氏が江戸の日本橋に構えていた袋物全国卸問屋の「竹屋」から分家を独立し、新富町に創業しました。
当時は両替商でしたが質業に変更したそうです。
そして明治初年に木挽町(現在では銀座と築地の周辺)、亀井橋通りに店舗を移転しました。

明治後期に開かれた勤業博覧会をきっかけに四代目の茂吉氏が質業で結城紬を取り扱い、そして大正初期の1913年に結城紬専門店となったのです。

1919年から五代目の吉茂が呉服も扱うことになり、関東大震災の影響を受け、のちに戦争が始まっても転居や廃業することなく、官許を得て営業を続けました。
昭和初期の1938年にはベルリンで開かれた第一回ベルリン手工芸博覧会では大賞を受賞し、さらに1942年には工芸技術保存資格を認可されています。

しかし、1945年に起きた太平洋戦争の空襲で店舗が焼失し、ここから銀座に「染織工芸 むら田」ができました。

ここから着物や帯の呉服店としてますます発展し、1946年にはブラッセル万国博覧会でグランプリを受賞、渋谷には古裂と小物を扱う「むら田染織ギャラリー」を開業するなど、銀座をはじめ東京を代表する呉服メーカーに成長したのです。

むら田が呉服屋を営むきっかけになった結城紬は、茨城県の結城市で主に生産されている伝統工芸品です。
元々は硬さがあり丈夫な織物でしたが、絣が精緻化されたことで軽くて柔らかい、さらに張りのある質感が特徴となります。

結城紬で使われる糸は繭をひろげて生成される真綿を手でつむぎ、そのまま束ねた真綿を糸にしているのです。
この糸は撚りをかけないので繊維が空気を取り込み、弾力性のある着物に仕上がっています。
むら田では現在でも最高品質の結城紬を多く取り扱っています。

また、むら田では結城紬だけではなく、手作業で制作される国産の染織品も販売しています。
高品質な着物や帯、小物が多く、和の雰囲気とは少し異なる異国裂や古裂を使用した呉服も人気です。

デザイン性も豪華でフォーマルなスタイルから普段でも使用しやすいシンプルなデザインなど多彩で、充実した品揃えが魅力でしょう。

これらの着物や初代が信条した「個性の尊重」「一品制作」による創案が現在でも活かされているようです。

むら田独自のデザインで制作される着物はもちろん、各産地の織物でつくられた着物も最高品質でデザイン性にも優れているため、東京をはじめ全国的にもたくさんの着物ファンから支持を得ている呉服屋でしょう。

むら田の着物を高値で売るコツ

むら田はオリジナルデザインの着物だけではなく、結城紬や大島紬など数々の各産地織物も販売しています。
それらの商品は伝統工芸品なので品質を証明する証紙が張られており、それが高値の評価を左右するポイントとなるでしょう。

着物買取は中古ショップならどこでも良いと考える方も多いですが、むら田の着物を正式な価格で買い取ってもらいたい場合は、着物専門買取業者を選ぶこともポイントです。

着物専門買取業者は呉服の正しい知識を持つので、着物を持つ価値を理解してしっかり査定してくれるので満足度も高いでしょう。