真岡木綿の買取り相場はオークションではいくらなの?
栃木県の伝統工芸品の一つである真岡木綿を売る事を検討中ならまずは買取り相場のチェックです。
ネットオークションで売る際の相場を見てみると、最高値は8850円で買取りされています。
逆に最安値は民芸品のコースターで300円でした。
こういった小物類があるため平均値も下がりがちです。
もちろんこれらの値段は目安に過ぎません。
着物の査定は単純に状態の良さだけではなく、産地や工法・技法、製造工房や作家など、トータルな視点で評価が決まります。
真岡木綿を高く売るのならこういった要素を正確に査定できる着物買取店に見てもらいましょう。
こういったお店は無料査定をしてくれるので、買取り価格に満足なら売ることを考えてみましょう。
真岡木綿の特徴を徹底解説
真岡木綿は栃木県真岡市にて生産されている綿織物です。
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丈夫な白木綿糸を使用しており、主に浴衣や白足袋地などに用いられています。
江戸時代から綿の栽培が盛んに行われており、農家の女性は仕事の合間に木綿で織物を織って、問屋を通じて江戸の街に出荷していました。
かつては「岡生地」と呼ばれており、肌触りは柔らかく、染め上がりの状態も良いことから江戸でたちまち評判になりました。
その影響で木綿問屋は真岡木綿を買い求めるようになり、江戸の町で扱われた木綿の6割を占めたという記録が残されています。
文化から天保時代にピークを迎え、その時代は年間38万反も製造していたそうです。
この功績から真岡市は一時、木綿の代名詞と適用されていました。
着物や手ぬぐいなどで用いられる上質な木綿は真岡の岡を取り、「特岡」と呼ばれていたことが、木綿の代名詞と呼ばれる由縁です。
上質な木綿織物と栄えていった真岡木綿ですが、開国後は海外から綿糸が安価で輸入されるようになりました。
紡ぎ・染め・織りの主要3工程を全て手作業で行っていた真岡木綿は、輸入綿糸の普及により衰退の道を辿り、戦後は生産が劇的に減ってしまいます。
技術存続の危機に伴い、真岡商工会議所が中心となって、1986年に「真岡木綿保存振興会」を設立しました。
真岡木綿保存振興会は機織技術者の育成講座を設立し、また多くの人に木綿製品に触れてもらおうと機織りや染色体験を実施し、復興に務めています。
その甲斐あって、現在は栃木県伝統工芸士に認定されている3人を中心に、約20人の機織技術者に承継されています。
機織技術者は綿の栽培から機織りの工程まで全て手作業で生産を続けています。
完成までに長い時間をかけているので大量生産はされていませんが、その分、栄えた時期と同様の高品質な真岡木綿の製品を市場に送り出しています。
真岡木綿を高値で売るコツ
真岡木綿ではアンティーク風な菊や鶴、枝花模様や、女性に人気の高い現代風の抽象的な模様が施された着物や浴衣がたくさんあります。
流行の柄であれば評価に加算され、売る際の値段も高くなる可能性があります。
また、状態の良し悪しも買取り価格に大きく影響するので、保管方法に気を配ってください。
真岡木綿を高値で売るのなら、専門知識豊富な着物買取店に鑑定してもらうのがおすすめです。
出張での買取りや宅配査定に応じてくれるお店も多いので大変重宝します。